「鋼鉄の魚から大戦争が勃発するであろう。飛ぶ火の機械、ロブスター、バッタ、蚊のごときものたち。大規模な攻撃は森の中で撃退され、ドイツにおいて子らはもはや従順ではなくなる」

- 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
- フランス出身
- 医師、占星術師、詩人
英文
”A great war shall burst forth from fishes of steel. Machines of flying fire, lobsters, grasshoppers, mosquitoes. The mass attacks shall be repulsed in the woods, when no child in Germany shall obey any longer.”
日本語訳
「鋼鉄の魚から大戦争が勃発するであろう。飛ぶ火の機械、ロブスター、バッタ、蚊のごときものたち。大規模な攻撃は森の中で撃退され、ドイツにおいて子らはもはや従順ではなくなる」
解説
この句は、ノストラダムスの予言の中でもしばしば近代戦争の兵器と結び付けられて解釈される。「鋼鉄の魚」は明らかに潜水艦を想起させる表現であり、海中から戦争が始まることを示唆している。「飛ぶ火の機械」は爆撃機や戦闘機を指すと考えられ、「ロブスター」「バッタ」「蚊」といった比喩は戦車、装甲車、空襲機群の外見や動きを連想させる。
「大規模な攻撃は森の中で撃退される」という表現は、ヨーロッパの森林地帯で行われたゲリラ戦や防衛戦を思わせる。特に第二次世界大戦中、東西ヨーロッパで森林を舞台とした戦闘が多発したことと重ねられる。また「ドイツにおいて子らはもはや従順ではなくなる」という一節は、ナチス体制末期の混乱や青年兵の反乱を象徴するとも解釈される。
現代的に読むならば、この予言は近代兵器による全面戦争と、それに伴う社会秩序の崩壊を象徴的に描いたものといえる。ノストラダムスは具体的兵器を描いたわけではないが、彼の比喩的な表現は後世の読者にとって潜水艦や航空機の戦争を連想させ、歴史の中で繰り返し「的中した予言」として引用されてきたのである。
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