「コンパスは手ではなく目の中に保つ必要がある。なぜなら、手は作業を行うが、判断するのは目だからだ」
![ミケランジェロ](https://note.lv73.net/wp-content/uploads/2024/11/Michelangelo_Daniele_da_Volterra_dettaglio-512.webp)
- 1475年3月6日~1564年2月18日
- フィレンツェ共和国(現イタリア)出身
- 彫刻家、画家、建築家、詩人
- 『ダビデ像』や『ピエタ』、『システィーナ礼拝堂の天井画』など、ルネサンス芸術を代表する傑作を数多く制作した
英文
“It is necessary to keep one’s compass in one’s eyes and not in the hand, for the hands execute, but the eye judges.”
日本語訳
「コンパスは手ではなく目の中に保つ必要がある。なぜなら、手は作業を行うが、判断するのは目だからだ」
解説
この言葉は、芸術や創作において、視覚的な判断力の重要性を強調している。ミケランジェロは、自身の作品を制作する際、細部へのこだわりと全体のバランスを見極めるために、目による観察と判断を重視していた。「コンパス」は、方向性や正確性を象徴し、これを目に持つという表現は、視覚が創作の基準とガイドになることを意味している。
手は作業を実行する道具にすぎず、目こそが全体を捉え、細部の正確さを見抜く役割を担う。例えば、彼の彫刻「ダビデ」や「モーセ」には、彫刻の物理的な技術を超えた精密なバランス感覚と美的判断力が感じられる。これらの作品は、ミケランジェロが目による観察をいかに重要視していたかを物語っている。
この言葉は、芸術に限らず、あらゆる創造や計画の分野に応用できる。成功するためには、実行する手段だけでなく、大局を見渡し、適切に判断する能力が不可欠である。視覚的な判断は、細部を磨くと同時に全体の調和を保つ鍵となる。このフレーズは、ミケランジェロの芸術哲学を反映するとともに、創造性と実行力のバランスを探る現代人への普遍的な指針となる。
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