「家族と離れて暮らすことがどれほど悲しいことか、自分自身の気持ちからよくわかるので、私は兄フェルディナンドを気の毒に思います」
- 1755年11月2日~1793年10月16日
- 神聖ローマ帝国オーストリア公国出身
- 王妃
- ファッションや文化に影響を与え、宮廷生活の華やかさを象徴した
英文
“I pity my brother Ferdinand, knowing by my own feelings how sad a thing it is to live apart from one’s family.”
日本語訳
「家族と離れて暮らすことがどれほど悲しいことか、自分自身の気持ちからよくわかるので、私は兄フェルディナンドを気の毒に思います」
解説
この言葉は、マリー・アントワネットが兄であるフェルディナンドに対する同情を述べる中で、自身の感情を重ねて表現したものである。彼女がオーストリアからフランスに嫁ぎ、家族と離れて暮らさざるを得なかった状況を考えると、この発言には彼女自身の孤独や郷愁が強く反映されている。
マリー・アントワネットの兄、フェルディナンド・カール(神聖ローマ皇帝フランツ1世の息子)は、ハプスブルク家の一員として、家族から離れて独自の役割を果たすことを求められていた。マリー・アントワネットもまた、王妃としての義務を果たすために母国を離れ、フランス宮廷の厳しい環境で新たな生活に適応しなければならなかった。この発言は、彼女が家族と物理的な距離を置くことの辛さを深く感じていたことを示している。
現代においても、この言葉は、遠く離れた家族や故郷に対する思いを抱える人々に共感を呼ぶものである。家族と離れて暮らす経験は、個人の成長や責任と引き換えに孤独感や寂しさを伴うことが多い。この発言は、マリー・アントワネットの人間的な側面を垣間見せると同時に、彼女が家族に対する愛情を大切にしていたことを示している。
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