「世界の人民は勇気を持ち、戦うことを恐れず、困難を畏れないものでなければならない。先頭の者が倒れれば、その後ろの者が続かなければならない。このようにして世界は人民のものとなり、あらゆる悪魔は一掃されるであろう」

毛沢東の名言・格言・警句(画像はイメージです)
毛沢東の名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1893年12月26日~1976年9月9日
  • 中国出身
  • 政治家、思想家

英文

”The peoples of the world must have courage, dare to fight, and fear no hardships. When the ones in front fall, the others behind must follow up. In this way, the world will belong to the people and all the demons will be eliminated.”

日本語訳

「世界の人民は勇気を持ち、戦うことを恐れず、困難を畏れないものでなければならない。先頭の者が倒れれば、その後ろの者が続かなければならない。このようにして世界は人民のものとなり、あらゆる悪魔は一掃されるであろう」

解説

この言葉は、毛沢東が人民の闘争精神と団結の力を強調したものである。彼は、革命や解放の道は困難に満ち、犠牲も避けられないが、先頭に立つ者が倒れても後続が闘いを継続する限り、勝利は人民のものとなると説いた。この思想は、犠牲を恐れずに前進することで歴史を切り開くという毛沢東の闘争観を端的に表している。

背景には、抗日戦争や国共内戦、さらに世界的な反帝国主義運動がある。毛沢東は、中国の闘争を世界史的な人民解放の一環と位置づけ、帝国主義や抑圧体制を「悪魔」と見なし、人民の勇気と犠牲によって打倒されるべき存在とした。この「倒れても続く」という思想は、革命の継続性と歴史的必然性を強調するものでもある。

現代的に解釈すると、この言葉は困難や犠牲を伴う長期的な闘いにおいて、後継者が責任を引き継ぐ重要性を教えている。社会運動や政治的闘争に限らず、科学研究や人権運動なども、一世代で完結することはなく、先人の努力を受け継ぐことで前進する。毛沢東の言葉は、勇気・継続・団結が歴史を変える力であることを強く示している。

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