「スペイン王は、ドン・ルイス・デ・アロの死後、もはや宰相を置かないという朕の例に倣いたいと、全ての外国大使の前で公に述べ、朕に対する敬意を示した」
- 1638年9月5日~1715年9月1日
- フランス出身
- 王
- 絶対王政を確立し、ヴェルサイユ宮殿を建設、フランス文化と芸術の発展を促進した
英文
“The King of Spain displayed his esteem for me in a manner that I confess flattered me pleasantly when, after the death of Don Luis de Haro, he stated publicly in front of all the foreign ambassadors that he wanted to follow my example in not having a prime minister any longer.”
日本語訳
「スペイン王は、ドン・ルイス・デ・アロの死後、もはや宰相を置かないという朕の例に倣いたいと、全ての外国大使の前で公に述べ、朕に対する敬意を示した」
解説
この言葉は、ルイ14世が彼の統治スタイルの影響力を強調したものであるとされる。特に「宰相を置かない」という統治方針が他国の君主に影響を与えたことへの自負を示している。この発言は、絶対王政の典型ともいえる彼の統治哲学を象徴するものとして、重要な位置を占める。
ルイ14世は「太陽王」と呼ばれ、宮廷や国家の中心に君臨した。彼は自ら国家運営の全権を掌握し、宰相を置くことによる権力の分散を避けた。この背景には、前代のフロンドの乱の経験があり、強力な中央集権を確立する必要性を痛感していたことがある。この名言に登場するスペイン王もまた、同様の統治の安定を求めてルイ14世の影響を受けたと考えられる。
現代において、この言葉はリーダーシップの在り方を考える上での示唆を与える。リーダー自らが意思決定の責任を全うする姿勢は、一方で権力の集中と弊害をもたらす可能性があるが、適切に用いれば強い影響力を発揮する。この名言は、国家や組織においてリーダーシップと責任のバランスをいかに取るべきかを考えさせるきっかけとなる。
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