「我が赤軍はいま、IL-2攻撃機を呼吸する空気のように、口にするパンのように必要としている」

- 1878年12月18日~1953年3月5日
- グルジア(ジョージア)出身
- ソ連共産党書記長(最高指導者)、ソ連邦大元帥
英文
“Our Red Army now needs IL-2 aircraft like the air it breathes, like the bread it eats.”
日本語訳
「我が赤軍はいま、IL-2攻撃機を呼吸する空気のように、口にするパンのように必要としている」
解説
この言葉は、IL-2地上攻撃機の軍事的重要性を極めて強調する比喩的表現である。スターリンは、赤軍がまさに生命維持に不可欠な空気や食糧と同様の切実さでこの航空機を必要としていると訴え、軍需生産の最優先事項としてIL-2の大量製造を命じたのである。
IL-2シュトゥルモビクは、第二次世界大戦においてソ連軍が使用した装甲攻撃機で、ドイツ軍の装甲部隊や補給線に甚大な被害を与えた。その実用性と耐久性から「空の戦車」とも呼ばれ、ソ連航空戦力の象徴的存在であった。この発言は1941年頃のものとされ、戦局が極めて厳しい中での切迫した要求として発せられたものである。
このような比喩は、政治指導者が産業や労働者に対して生産の重要性を訴える手法として今なお有効である。現代においても、国家の緊急的ニーズや技術開発の重要性を強調する際、生活必需品と並べて語る表現はよく用いられる。スターリンのこの言葉は、戦争と産業、国家と兵器の一体化という時代精神を象徴する名言である。
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