「僕たちは“愛”という贈り物を受け取っている。でも愛は大切な植物のようなものなんだ。それをただ受け取って戸棚にしまっておいたり、自然に育つと思い込んだりしてはいけない。水をやり続けなければいけないし、きちんと世話をして育てていかなくてはならない」

- 1940年10月9日~1980年12月8日
- イギリス出身
- ミュージシャン、作詞作曲家、平和活動家
- ロックバンド「ザ・ビートルズ」の創設メンバーとして世界的な名声を得た。解散後もソロアーティストとして活動し、『Imagine』などの楽曲で反戦と平和を訴えた。音楽と社会運動の両面で20世紀の文化に大きな影響を与えた。
英文
“We’ve got this gift of love, but love is like a precious plant. You can’t just accept it and leave it in the cupboard or just think it’s going to get on by itself. You’ve got to keep watering it. You’ve got to really look after it and nurture it.”
日本語訳
「僕たちは“愛”という贈り物を受け取っている。でも愛は大切な植物のようなものなんだ。それをただ受け取って戸棚にしまっておいたり、自然に育つと思い込んだりしてはいけない。水をやり続けなければいけないし、きちんと世話をして育てていかなくてはならない」
解説
この言葉は、ジョン・レノンによる愛の本質に対する深い理解と責任感を示したものである。彼は、愛を一時的な感情や状態としてではなく、継続的な努力と配慮によって成長し続ける「生きた存在」として捉えている。植物という比喩は、愛が自然には保たれない脆くも貴重なものであることを端的に伝えている。
レノンはこの言葉を通じて、恋人や家族、友情、そして人類全体に向けた広い意味での愛に対して、受け取ったまま放置するのではなく、育て、支え合い、守り続ける行為が必要だと語っている。これは彼の音楽活動や平和運動、家族との関係にも通じる、愛に対する誠実な姿勢と実践の重要性を強調するものとなっている。
現代においても、愛が誤解されがちな「一度生まれれば永遠に続く感情」として扱われるなかで、この言葉は愛とは関係性を築き続ける不断の選択であり、努力であることを再認識させてくれる。ジョン・レノンのこの一言は、愛を美しい理想ではなく、育てるべき現実として大切にすることの意味を、優しく、しかし揺るぎない語り口で伝えている。
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