「現在あるものや離れているものが自分に喜びをもたらすと感じたとき、その思いを振り返ることで、私たちはそれを愛と呼ぶ」
- 1632年8月29日~1704年10月28日
- イングランド(イギリス)出身
- 哲学者、政治思想家
- 社会契約説や自然権思想を提唱し、イギリス経験論、自由主義の父と呼ばれ、近代民主主義の基礎を築いた
英文
“Any one reflecting upon the thought he has of the delight, which any present or absent thing is apt to produce in him, has the idea we call love”
日本語訳
「現在あるものや離れているものが自分に喜びをもたらすと感じたとき、その思いを振り返ることで、私たちはそれを愛と呼ぶ」
解説
ジョン・ロックはこの言葉で、愛の本質を喜びや幸福感に結びつけて説明している。彼は、人が現在目の前にあるものや、今は離れているものに対して感じる喜びを振り返ることが、愛という感情を生むと述べている。ロックの視点では、愛は単に物理的な存在や状況に依存するものではなく、自分の内面に湧き上がる感情を見つめ直すことから始まる、深い感覚であるとされている。
現代においても、愛は人々が自分にとって価値あるものに感じる喜びや安心から生まれると理解されている。例えば、愛する人と一緒にいることの安心感や、離れていても相手の存在を思い出すだけで喜びが湧き上がるという経験は、愛の基本的な性質を表している。物理的な距離や状況にかかわらず、相手への喜びや感謝を内省することで、愛はさらに強く、深いものになる。
ロックのこの言葉は、愛が内なる自己の感覚から生まれるものであることを教えている。愛は、目に見える形や物理的な存在だけでなく、心の中で育まれる喜びの感情に基づくものである。このように、愛を感情の深い部分から見つめることで、自己の内面と向き合う重要な経験として理解でき、愛そのものがさらに意味を持つようになる。
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