「無条件の戦争はもはや無条件の勝利をもたらすことはできない。それはもはや紛争を解決する手段にはならず、大国だけの問題でもなくなった」
- 1917年5月29日~1963年11月22日
- アメリカ出身
- 政治家
- 第35代アメリカ合衆国大統領としてキューバ危機を乗り切り核戦争を回避し、アポロ計画を推進してアメリカの宇宙探査の基礎を築いた
英文
“Unconditional war can no longer lead to unconditional victory. It can no longer serve to settle disputes… can no longer be of concern to great powers alone.”
日本語訳
「無条件の戦争はもはや無条件の勝利をもたらすことはできない。それはもはや紛争を解決する手段にはならず、大国だけの問題でもなくなった」
解説
この言葉は、戦争の性質が変化し、従来のような完全な勝利や紛争解決の手段としての役割を果たせなくなった現実を指摘している。特に冷戦時代、核兵器の登場により、全面戦争は全ての国に壊滅的な影響を与えるという認識が広がりつつあった。
ケネディの時代、アメリカとソ連の間で核戦争の危機が高まっていた。特にキューバ危機のような状況では、戦争が持つ破壊的な可能性がより具体的に意識されるようになった。この発言は、戦争が単なる軍事力の行使ではなく、国際社会全体に影響を及ぼす複雑な問題であることを認めた上で、平和的解決の必要性を強調している。
現代においても、この名言は戦争の意味を再考させる重要なメッセージを持つ。国際紛争やテロリズム、地域紛争など、戦争は特定の国家間の問題に留まらず、全世界に影響を及ぼす。一方的な力による解決ではなく、対話や協力を通じて紛争を解決するための努力が必要であることを示している。この言葉は、平和的アプローチがいかに重要かを改めて認識させる普遍的な教訓を持っている。
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