「危険に生きよ、そうすれば正しく生きることになる」

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの名言・格言・警句(画像はイメージです)
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1749年8月28日~1832年3月22日
  • ドイツ出身
  • 詩人、劇作家、小説家、哲学者、政治家

英文

“Live dangerously and you live right.”

日本語訳

「危険に生きよ、そうすれば正しく生きることになる」

解説

この名言は、安全で無難な生き方ではなく、危険を冒してでも自らの信念と選択に従って生きることが、真に「正しい生」のあり方であるという、強烈な生の哲学を表している。「危険に生きる」とは、無謀になることではなく、安定や世間の期待に甘んじず、自らの道を選び取る勇気を持てという挑戦である。つまり、リスクを恐れて立ち止まるのではなく、変化と未知に飛び込むことこそが、真の生きる姿勢だとゲーテは説いている。

この名言はニーチェの思想ともしばしば関連づけられるが、ゲーテにおいても同様に、生とは創造的で、挑戦的で、妥協なきものであるべきだという価値観が一貫して見られる。ゲーテ自身、文学、科学、政治など多領域で確立された道ではなく、自ら切り開く人生を選んだ人物であり、安全圏にとどまらず、未知と対話し続けた生の証がこの言葉に反映されている

現代においても、変化を避けることが「正解」とされがちな社会の中で、この言葉は自分の人生を本気で生き抜くとはどういうことかを再考させてくれる。ゲーテは、危険を恐れて閉じこもるのではなく、不確実な世界に飛び込むことでこそ、人間は最も真剣に、そして正しく生きるのだと力強く語っているのである。

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