「イギリス人は自分たちが自由だと思っているが、自由なのは議会議員を選ぶ選挙の時だけだ」
- 1712年6月28日~1778年7月2日
- ジュネーヴ出身
- 哲学者、政治哲学者、作家、作曲家
- 『社会契約論』で人民主権を提唱し、フランス革命や近代民主主義に影響を与えた
英文
“The English think they are free. They are free only during the election of members of parliament.”
日本語訳
「イギリス人は自分たちが自由だと思っているが、自由なのは議会議員を選ぶ選挙の時だけだ」
解説
この言葉は、選挙と真の自由の関係についての批判的な視点を示している。ルソーは、イギリスにおける民主的なプロセスが、実際には限られた自由しか提供していないと指摘している。国民は選挙の瞬間には自由に投票できるが、選挙が終わると、再び政府や議会の決定に従わざるを得なくなり、真の意味での自由は制限されるという考えを表している。この見解は、形式的な自由と実質的な自由の違いを強調している。
現代においても、この考え方は多くの国における民主主義の課題として共通する。選挙の結果がその後の政策決定や権力構造にどれだけ反映されるか、国民が選挙以外の場面でどのように発言し、影響力を持つことができるかが問題とされることが多い。ルソーのこの言葉は、選挙による自由が完全な自由ではないことを指摘し、日常的に自由を享受できる社会の在り方について考える重要性を示している。
さらに、この名言は、市民の主体的な関与の必要性を示唆している。選挙時だけでなく、日常的な政治や社会の問題に関心を持ち、積極的に参加することで、真の自由と影響力を実現することができる。この言葉は、形式的な民主主義を超えて、市民が常に自らの自由と権利を意識し、行動することの大切さを教えている。
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