「多数が支配することは不自然である。多数派は特定の行動のために組織され、団結することが難しいが、少数派はそれができる」

ジャン=ジャック・ルソー
ジャン=ジャック・ルソーの名言
  • 1712年6月28日~1778年7月2日
  • ジュネーヴ出身
  • 哲学者、政治哲学者、作家、作曲家
  • 『社会契約論』で人民主権を提唱し、フランス革命や近代民主主義に影響を与えた

英文

“It is unnatural for a majority to rule, for a majority can seldom be organized and united for specific action, and a minority can”

日本語訳

「多数が支配することは不自然である。多数派は特定の行動のために組織され、団結することが難しいが、少数派はそれができる」

解説

この言葉は、少数派の結束力と効率についての洞察を示している。ルソーは、多数派が支配するという考え方は、単に数が多いだけでは容易にまとまらず、特定の目標に向けて組織的に行動することが難しいため、不自然であると主張している。一方で、少数派は人数が少ない分、結束力と行動力を持ちやすく、特定の目的を達成するために効率的に動くことができると述べている。

現代においても、この考え方は組織や政治の場面で見られる。多数派が意見や利害関係の違いで対立するのに対し、少数派は明確な目的を共有し、強い連帯感を持ちやすい。この名言は、多数派のリーダーシップが一貫性を持つためには、強い組織力と調整力が必要であることを示唆している。

さらに、この言葉は、少数派の影響力についても触れている。少数派であっても、明確なビジョンと団結力を持つことで、多数派に対して影響力を発揮することができる。このように、ルソーの言葉は、数だけに頼るのではなく、目的を共有する集団の力を重視し、多数派と少数派のダイナミクスを深く考察する視点を提供している。

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