「新しい憲法をつくったら自衛権だってきちんと定義できる。ぼくなんかが思うのは、日本は世界一の防衛国家になったらいい、と。そして世界一優秀な戦闘機をつくってどんどん外国に売ったらいいんだ」

石原慎太郎の名言・格言・警句(画像はイメージです)
石原慎太郎の名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1932年9月30日~2022年2月1日(89歳没)
  • 日本出身
  • 第14~17代東京都知事、作家、政治家

原文

「新しい憲法をつくったら自衛権だってきちんと定義できる。ぼくなんかが思うのは、日本は世界一の防衛国家になったらいい、と。そして世界一優秀な戦闘機をつくってどんどん外国に売ったらいいんだ」

解説

この言葉は、石原慎太郎が憲法改正による安全保障体制の明確化と積極的な防衛産業育成を主張した発言である。石原は、現行憲法第九条の下では自衛権の範囲や行使条件が曖昧で、国家の独立性が十分に確保されていないと考えていた。そこで、新しい憲法によって自衛権を明確に定義することが、現実的な安全保障の出発点になると主張している。

この発言の背景には、冷戦期から続く日本の防衛政策の制約と、アメリカ依存への批判がある。石原は、日本が真の独立国家として存在するためには、自国防衛力の強化だけでなく、防衛技術を世界に輸出できる水準まで高めるべきだと考えた。\\「世界一の防衛国家」「戦闘機を輸出する」\\という表現は挑発的ではあるが、技術力を通じて経済的・外交的影響力を拡大する戦略を示している。

現代への応用として、この発言は防衛装備移転三原則の緩和や武器輸出解禁の議論に通じる。安全保障環境が不安定化する中で、石原の提案は軍事力と経済力を結びつけた国家戦略の一例と言える。ただし、武器輸出には国際的規制や倫理的課題も伴うため、軍事抑止と国際責任の両立が重要となる。

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