「奴隷とは、誰かが来て自分を解放してくれるのを待っている者のことである」

エズラ・パウンド(画像はイメージです)
  • 1885年10月30日~1972年11月1日(87歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、批評家、翻訳家

英文

“A slave is one who waits for someone to come and free him.”

日本語訳

「奴隷とは、誰かが来て自分を解放してくれるのを待っている者のことである」

出典

出典不詳(編集中)

解説

この言葉は、奴隷状態を単なる社会的立場ではなく、精神的態度として定義している。真の奴隷とは鎖に繋がれた者ではなく、自ら行動せず、他者に解放を委ねる者であるという逆説的な見解である。つまり、自由は他者から与えられるものではなく、自ら掴み取るものだという強いメッセージが込められている。

エズラ・パウンドは芸術や思想において、自主性と主体的行動を重視した人物であった。この発言もまた、受動的に従う人間や大衆に対する批判であり、自ら考え、行動することこそが自由人の証であるという信念を反映している。20世紀の政治的混乱や全体主義的支配を背景にすると、この言葉は大衆が無自覚に従属することへの警告とも受け取れる。

現代においても、この言葉は個人の生き方に鋭い示唆を与える。社会的不自由や困難に直面したとき、ただ救済を待つ姿勢は「奴隷の心」であり、主体的に行動することこそが真の解放につながる。パウンドの警句は、自由とは自らの意志と行動によってしか得られないという普遍的な真理を突きつけているのである。

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