「道徳について、私が知っているのはただ一つ。道徳的なこととは、後で気分が良くなることであり、不道徳なこととは、後で気分が悪くなることだ」

アーネスト・ヘミングウェイ
アーネスト・ヘミングウェイの名言
  • 1899年7月21日~1961年7月2日
  • アメリカ出身
  • 小説家、詩人、ジャーナリスト
  • 『老人と海』や『武器よさらば』、『誰がために鐘は鳴る』などの名作を著し、1954年にノーベル文学賞を受賞した

英文

“About morals, I know only that what is moral is what you feel good after and what is immoral is what you feel bad after.”

日本語訳

「道徳について、私が知っているのはただ一つ。道徳的なこととは、後で気分が良くなることであり、不道徳なこととは、後で気分が悪くなることだ」

解説

この名言は、ヘミングウェイが道徳を非常に個人的で主観的なものとして捉えていることを示している。彼は一般的な道徳観念や社会的規範ではなく、個人の感情に基づいて道徳を定義しており、この考え方は人間の本能的な判断や直感に根ざしている。

「後で気分が良くなる」という部分は、道徳的な行為が結果的に自分に満足感や心の安らぎをもたらすものであることを示している。これには、自分自身や他人に対して正直であり、誠実であることが含まれるだろう。ヘミングウェイの作品に登場する登場人物たちも、自分の行動が正しかったかどうかを外部の評価ではなく、自分自身の感覚に基づいて判断することが多い。

一方で、「後で気分が悪くなる」という表現は、不道徳な行為が自己嫌悪や後悔を生むことを示している。社会的なルールに反する行動だけでなく、自分の良心に反する行動もまた、不道徳とみなされる。この定義は普遍的な基準ではなく、個々の内面的な価値観に依存している点で非常に主観的だ。

この名言は、道徳を厳格なルールとしてではなく、個人の内なる感覚に基づくものとして考えるよう促している。現代社会においても、道徳の解釈は文化や状況によって異なるため、このような個人主義的な視点は多くの人に共感を呼ぶだろう。ヘミングウェイの言葉は、道徳的であることが自分自身の感覚に誠実であることと結びついているという普遍的な真理を教えている。

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