「まず私自身から、ダイアナへの哀悼の意を表したいと思います。彼女は並外れた才能を持つ素晴らしい人でした。良い時も悪い時も、彼女は笑顔と笑いを絶やすことなく、その温かさと優しさで人々を励まし続けました。私は彼女の活力と他者への献身、そして何よりも二人の息子への深い愛情を尊敬し、敬意を抱いていました」

エリザベス2世の名言・格言・警句(画像はイメージです)
エリザベス2世の名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1926年4月21日~2022年9月8日
  • イギリス出身
  • イギリス女王

英文

“First, I want to pay tribute to Diana myself. She was an exceptional and gifted human being. In good times and bad, she never lost her capacity to smile and laugh, nor to inspire others with her warmth and kindness. I admired and respected her – for her energy and commitment to others, and especially for her devotion to her two boys.”

日本語訳

「まず私自身から、ダイアナへの哀悼の意を表したいと思います。彼女は並外れた才能を持つ素晴らしい人でした。良い時も悪い時も、彼女は笑顔と笑いを絶やすことなく、その温かさと優しさで人々を励まし続けました。私は彼女の活力と他者への献身、そして何よりも二人の息子への深い愛情を尊敬し、敬意を抱いていました」

解説

この言葉は、エリザベス2世が1997年9月5日、ダイアナ元皇太子妃の死後にテレビ演説で述べた追悼の言葉の一部である。国民の間で深い悲しみと動揺が広がる中、女王自身が個人としての思いを率直に語ったことは極めて異例であり、王室と国民との距離を縮めるきっかけとなった。

ここでは、ダイアナの人間的魅力、すなわち「笑顔と笑い」「温かさと優しさ」「他者への献身」「母親としての深い愛情」が強調されている。女王がこうした言葉で語ることで、ダイアナの存在がいかに多くの人々に影響を与えたか、また王室にとっても大きな意味を持っていたことが明らかになった。

この言葉は今なお共感を呼び起こす。公的な立場にある人間が個人としての感情を交えて語ることは稀であるが、誠実な追悼は時に公私の垣根を越えて人々の心を動かす。ダイアナの人生が示した他者への思いやりと家族への愛は、現代においても普遍的な価値として生き続けている。

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