「私を女王として敬うだけで、ひとりの女として愛してくれない夫など、私は望みません」

エリザベス1世の名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1533年9月7日~1603年3月24日
  • イングランド出身
  • イングランド女王

英文

“I do not want a husband who honours me as a queen, if he does not love me as a woman.”

日本語訳

「私を女王として敬うだけで、ひとりの女として愛してくれない夫など、私は望みません」

解説

この言葉は、王である以前に一人の女性としての感情と誇りを持ち続けたエリザベス1世の内面を垣間見せるものである。彼女は、政治的な結婚によって得られる敬意や地位ではなく、個人としての真実の愛と対等な関係を求めていた。これは、王室の婚姻がしばしば政略の道具とされた時代において、感情と人間性を軽視する慣習への静かな反抗でもある。

この発言は、生涯独身を貫いたエリザベス1世の姿勢とも結びついている。彼女は多くの縁談や外交的な結婚交渉を受けながらも、王としての独立性と女性としての尊厳を両立できる相手がいなかったとされる。この言葉には、愛のない結婚は、いかに高貴であろうとも受け入れられないという、強い信念が込められている。

現代においてもこの名言は、肩書きや外的条件ではなく、心の通い合いこそが人間関係の本質であるという普遍的な価値を語っている。とくに、相手の立場や役割だけを見て人を判断することの危うさを戒め、愛と尊重の両立こそが真の絆を築くという教訓を私たちに伝えている。

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