「私の望みは、いかなる島も占有せずに通り過ぎることなく、ひとつを占有すればすべてがそうだと言えるようにすることであった」
- 1451年8月25日から10月31日~1506年5月20日
- ジェノヴァ共和国(現イタリア)出身
- 探検家、航海者
- 1492年の航海でアメリカ大陸への到達を果たし、「新世界」の発見者として知られている
英文
“My desire was not to pass any island without taking possession, so that, one having been taken, the same may be said of all”
日本語訳
「私の望みは、いかなる島も占有せずに通り過ぎることなく、ひとつを占有すればすべてがそうだと言えるようにすることであった」
解説
この言葉は、クリストファー・コロンブスの探検における目的のひとつである「占有」を明確に示している。「占有」という言葉は、コロンブスが発見した土地をスペイン王室の領土とすることに重点を置いていたことを表しており、これは新大陸での植民地化の始まりを象徴する言葉でもある。
コロンブスの時代、ヨーロッパ列強は新しい土地を発見するたびにその占有を宣言し、自国の影響力を拡大しようと競争していた。特にスペインは、教皇勅令に基づいて新世界をカトリック圏に組み込むことを目指していた。この名言は、コロンブスがその任務を忠実に遂行しようとしていたことを物語っている。しかし、この占有行為は、先住民の土地や文化を尊重せずに行われたものであり、後に植民地化と搾取をもたらす原因となった。
現代において、この言葉は植民地主義の象徴として批判的に引用されることがある。一方的な領土主張が先住民の権利や文化を軽視したことへの反省を促す。例えば、今日の国際社会では、先住民族の権利や主権が尊重されるべきであるという認識が広がっている。この名言は、歴史的な背景を踏まえつつ、過去の過ちを繰り返さないための教訓として重要な意味を持つ。
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