「私は新しい航海図を作成することを提案する。その中で、海と陸地を全て、方位に基づいて正確な位置に描き出すつもりである。さらに、書物を準備し、それを緯度と赤道からの位置、西経を基準にして、まるで絵のように記録する計画を立てている」
- 1451年8月25日から10月31日~1506年5月20日
- ジェノヴァ共和国(現イタリア)出身
- 探検家、航海者
- 1492年の航海でアメリカ大陸への到達を果たし、「新世界」の発見者として知られている
英文
“I propose to construct a new chart for navigating, on which I shall delineate all the sea and lands of the Ocean in their proper positions under their bearings; and further, I propose to prepare a book, and to put down all as it were in a picture, by latitude from the equator, and western longitude”
日本語訳
「私は新しい航海図を作成することを提案する。その中で、海と陸地を全て、方位に基づいて正確な位置に描き出すつもりである。さらに、書物を準備し、それを緯度と赤道からの位置、西経を基準にして、まるで絵のように記録する計画を立てている」
解説
この言葉は、クリストファー・コロンブスが航海中の地理的発見を体系的に記録しようとした意欲を表している。「新しい航海図」や「方位に基づいて正確な位置」という表現から、彼が探検で得た知識を整理し、実用的かつ後世に役立つ形で残そうとした姿勢がうかがえる。また、「書物を準備し、緯度や経度を基準に記録する」という計画は、当時の航海技術や地図製作の進展に寄与する意図を示している。
コロンブスの時代、地図や航海図はまだ正確性に欠ける部分が多く、新しい発見はこれらを補完する重要な情報源となった。彼の探検は、新大陸の発見だけでなく、地球規模での地理的理解を深める契機をもたらした。この言葉は、探検の成果を記録し共有する重要性を象徴している。
現代では、この言葉はデータや知識を体系化し、他者と共有する努力の意義を考える際に引用される。例えば、科学や技術の分野において、発見を正確に記録し、利用可能な形で提供することは、進歩のための重要なステップである。この名言は、歴史的な探検が地図製作や地理学の発展に果たした役割を再認識させるとともに、記録と共有の価値を強調するものである。
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