「私が共感を持てるのは、おそらくクジラの方が、名のある機関に勤めるブルジョアの夫婦よりも近いだろう。もし私にその力が与えられるなら、彼らを地上から消し去りたいと思うほどだ」

- 1928年6月14日~1967年10月9日
- アルゼンチン出身
- 革命家、医師、作家、政治家
- キューバ革命を成功に導き、国際的な反帝国主義の象徴として知られている
英文
“I would probably have more in common with a whale than with a bourgeois married couple employed at worthy institutions that I would wipe from the face of the earth if it was given to me to do so.”
日本語訳
「私が共感を持てるのは、おそらくクジラの方が、名のある機関に勤めるブルジョアの夫婦よりも近いだろう。もし私にその力が与えられるなら、彼らを地上から消し去りたいと思うほどだ」
解説
この言葉は、チェ・ゲバラのブルジョア階級に対する徹底した批判と、彼自身の思想的立場を如実に表している。彼にとって、ブルジョア階級は革命の阻害要因であり、資本主義社会における不平等の象徴であった。この発言には、支配的な社会構造を維持する人々への強い反感と、自然や純粋な存在との連帯感を対比的に表現する視点が込められている。
ゲバラが「クジラ」と自分を重ねる理由として、ブルジョア的な生活や価値観が彼の理念と根本的に相容れないものであった点が挙げられる。彼は自己の生き方を自然や純粋な存在に近いものと捉え、抑圧的な社会構造を支える人々や機関を破壊的に批判する姿勢を示している。この考え方は、彼が選んだ革命家としての道そのものを反映している。
現代において、この言葉は極端に映るかもしれないが、既存の不平等や制度的な抑圧を批判する運動における過激な情熱として理解できる。社会の価値観や構造に疑問を持つことの重要性を訴えるこの発言は、同時に、反体制的な思想が持つリスクや限界についても考えるきっかけを提供する。ゲバラの言葉は、単なる破壊衝動ではなく、新たな価値観を創造しようとする挑戦の一端を示していると解釈できる。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?