「愛のない結婚があるところには、結婚のない愛が生まれる」

ベンジャミン・フランクリンの名言
ベンジャミン・フランクリンの名言
  • 1706年1月17日~1790年4月17日
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治家、発明家、科学者、著述家
  • アメリカ独立戦争で重要な役割を果たし、アメリカ合衆国の建国の父の一人として知られる。電気に関する研究で著名な発明家であり、定常波や避雷針の発明者。外交官としても活躍し、フランスとの友好条約締結に尽力した。

英文

“Where there’s marriage without love, there will be love without marriage.”

日本語訳

「愛のない結婚があるところには、結婚のない愛が生まれる」

解説

この名言は、形式だけの結婚生活では真の愛情を満たすことはできず、やがてその愛は外へと求められるようになるという、人間の感情と関係性の本質を突いた鋭い洞察である。ベンジャミン・フランクリンは、人間関係における誠実さと実質を重視し、外見や制度に縛られた関係は、内面の充足を保証するものではないと考えていた。この言葉は、本質的な結びつきが欠けた結婚は、いずれ心の不一致や裏切りにつながる可能性があるという警鐘でもある。

現代においても、愛情のないまま義務や社会的圧力で結ばれた関係は、感情の飢えや孤独を生み、その補償行動として不倫や破綻といった形で現れることが多い。この名言は、結婚とは単なる契約ではなく、心の絆があってこそ成立すべきものであるという価値観を明確に表している。つまり、形式と感情の乖離は、関係の崩壊を内包しているという教訓である。

この言葉にはまた、人間は本質的に「愛を求める存在」であり、それが制度によって縛られすぎると、逆に制度の外で愛を模索するようになるという心理学的な真理も込められている。フランクリンは、誠実な愛があってこそ結婚は健全に機能し、愛なき結婚は虚構にすぎないという現実を、冷静かつ的確に捉えていた。形式にとらわれず、真実の愛にこそ重きを置くべきだというこの一文は、現代にもなお深く響く名言である。

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