「最も危機的な状況である対テロ戦争において、並外れた国際協力なしに成功することは到底できない。効果的な国際的警察行動には、最高水準の情報共有、計画、協力的な執行が必要である」

- 1961年8月4日~
- アメリカ合衆国出身
- アメリカ合衆国第44代大統領、政治家、弁護士、作家
英文
“Where the stakes are the highest, in the war on terror, we cannot possibly succeed without extraordinary international cooperation. Effective international police actions require the highest degree of intelligence sharing, planning and collaborative enforcement.”
日本語訳
「最も危機的な状況である対テロ戦争において、並外れた国際協力なしに成功することは到底できない。効果的な国際的警察行動には、最高水準の情報共有、計画、協力的な執行が必要である」
解説
この発言は、バラク・オバマが対テロ戦争における国際協力の絶対的な必要性を強調したものである。彼は、単独の国家行動ではテロに対処できず、国境を越えた情報共有と連携が不可欠であると断言している。特に「extraordinary international cooperation(並外れた国際協力)」や「highest degree of intelligence sharing(最高水準の情報共有)」という表現は、安全保障において信頼と連携が最も重要であることを鮮やかに示している。
背景には、9.11以降、テロ対策においてアメリカ単独行動主義への批判と、多国間協力の必要性が国際的に議論された流れがある。オバマは、対テロ戦争を成功させるためには、一国主義ではなく、各国の知見と資源を結集する協調体制が不可欠であると認識していた。この発言は、国際協調を重視する現実主義的な安全保障政策を体現している。
現代においてもこのメッセージは重要である。たとえば、国際テロ、サイバー攻撃、組織犯罪など、国境を越える脅威が増大する中で、オバマのこの発言は、世界各国が信頼を築き、協力して対処することこそが安全保障の鍵であるという普遍的な教訓を力強く伝えている。
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