「私はすべての戦争に反対するわけではない。私が反対するのは愚かな戦争であり、軽率な戦争である」

- 1961年8月4日~
- アメリカ合衆国出身
- アメリカ合衆国第44代大統領、政治家、弁護士、作家
英文
“I don’t oppose all wars. What I am opposed to is a dumb war. What I am opposed to is a rash war.”
日本語訳
「私はすべての戦争に反対するわけではない。私が反対するのは愚かな戦争であり、軽率な戦争である」
解説
この発言は2002年のイラク戦争開戦前夜、イリノイ州上院議員だったバラク・オバマがシカゴで行った反戦演説からのものである。彼はすべての戦争を無条件に否定するのではなく、目的も合理性も欠くような無謀な戦争に反対する立場を明確にした。この態度は、思慮深さと現実主義を兼ね備えたリーダー像を印象づけるものとなった。
当時、アメリカは大量破壊兵器の存在を理由にイラク侵攻を正当化していたが、オバマはそれに疑問を呈し、慎重な外交努力を優先すべきだと主張した。特に彼は、感情的な決断や不十分な情報に基づく戦争は、国際的信頼を失い、長期的な不安定を招くと警告した。この演説は、後に彼が平和的手段を重視する大統領像を築く基礎となった。
現代においてもこの考え方は重要である。たとえば、外交交渉による紛争解決や、多国間協調の重要性が繰り返し説かれている。オバマのこの発言は、リーダーに求められるのは勇ましさではなく、賢明さと慎重さであることを示し続けている。
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