「しかし、我々の行動がいかなる形でも戦争権限決議に違反していると思うかと問われれば、答えはノーだ」

- 1961年8月4日~
- アメリカ合衆国出身
- アメリカ合衆国第44代大統領、政治家、弁護士、作家
英文
“But do I think that our actions in anyway violate the War Powers Resolution, the answer is no.”
日本語訳
「しかし、我々の行動がいかなる形でも戦争権限決議に違反していると思うかと問われれば、答えはノーだ」
解説
この発言は、バラク・オバマがリビアにおける軍事行動に関連して、戦争権限決議(War Powers Resolution)との整合性について問われた際に述べたものである。彼は、アメリカの軍事介入が議会の承認なしに重大な武力行使を行うことを禁じた1973年の戦争権限決議には違反していないと明確に否定した。ここでの「the answer is no(答えはノーだ)」という表現は、断固とした法的自信を示している。
背景には、2011年のリビア内戦に対して、オバマ政権が議会の正式な宣戦布告や軍事行動承認を得ないままNATOを通じた空爆作戦に参加したことに対する議会内外の批判がある。オバマは、アメリカ軍が主体的に地上戦闘を行っていないこと、限定的な軍事関与であることを根拠に、戦争権限決議違反には当たらないと主張した。この発言は、行政府と立法府の権限のバランスに対するオバマの解釈を示している。
現代においてもこの問題意識は重要である。たとえば、大統領権限による軍事行動の範囲と国会の戦争権限との関係は、依然としてアメリカ政治における重要な議論の対象である。オバマのこの発言は、法の枠組みを尊重しながらも迅速な国際対応を可能にするリーダーシップのあり方を巡る、普遍的な課題を提起している。
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