「核兵器を保有する国として ― そして核兵器を使用した唯一の国として ― アメリカ合衆国には行動する道義的責任がある」

- 1961年8月4日~
- アメリカ合衆国出身
- アメリカ合衆国第44代大統領、政治家、弁護士、作家
英文
“As a nuclear power — as the only nuclear power to have used a nuclear weapon — the United States has a moral responsibility to act.”
日本語訳
「核兵器を保有する国として ― そして核兵器を使用した唯一の国として ― アメリカ合衆国には行動する道義的責任がある」
解説
この発言は、バラク・オバマがアメリカの核兵器保有国としての特別な道義的責任を強く認めたものである。彼は、核兵器を世界で唯一実戦使用した国として、核軍縮や核拡散防止に率先して取り組む義務があると述べている。特に「moral responsibility to act(行動する道義的責任)」という表現は、単なる軍事的優位ではなく、人道的・倫理的な観点から行動すべきであるという強い信念を示している。
背景には、オバマが2009年に掲げた「核なき世界」のビジョンがある。彼はプラハ演説で核軍縮を国際社会に呼びかけ、同年ノーベル平和賞を受賞した。この発言は、核兵器による破壊の歴史を深く自覚し、その悲劇を繰り返さないために主導的な役割を果たすべきだという責任感を表している。
現代においてもこのメッセージは極めて重要である。たとえば、核拡散リスクが依然として存在し、地域紛争や新たな核開発の動きが懸念される中で、オバマのこの発言は、軍事力を誇るだけでなく、それに伴う倫理的責任を自覚し、平和のために行動することの大切さという普遍的な教訓を力強く伝えており、世界の安全保障に向けた道徳的リーダーシップの必要性を鮮やかに示している。
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