「アメリカとは、困難を乗り越えて家族の中で初めて大学に進学する学生のことだ。皮肉屋たちに抗して投票に向かう市民のことだ。影の中から現れ、夢見る権利を求める若者のことだ。それがアメリカという国なのだ」

- 1961年8月4日~
- アメリカ合衆国出身
- アメリカ合衆国第44代大統領、政治家、弁護士、作家
英文
“America is the student who defies the odds to become the first in a family to go to college — the citizen who defies the cynics and goes out there and votes — the young person who comes out of the shadows to demand the right to dream. That’s what America is about.”
日本語訳
「アメリカとは、困難を乗り越えて家族の中で初めて大学に進学する学生のことだ。皮肉屋たちに抗して投票に向かう市民のことだ。影の中から現れ、夢見る権利を求める若者のことだ。それがアメリカという国なのだ」
解説
この発言は、バラク・オバマがアメリカの本質を個人の勇気と希望に見出す姿勢を語ったものである。彼は、アメリカの強さとは制度や権力ではなく、一人ひとりが困難に抗い、自らの夢を追求する力にあると力強く述べている。特に「defies the odds」「defies the cynics」「comes out of the shadows(困難や皮肉、影に抗して立ち上がる)」という連続表現は、挑戦と希望を通じたアメリカ精神を鮮やかに描き出している。
背景には、オバマ自身が歩んできた逆境を乗り越える個人の物語や、移民、若者、有権者への希望と行動の呼びかけがある。彼は、アメリカのアイデンティティを単なる国力や経済力ではなく、個々人の努力と夢を追う自由に根差すものと再定義し、国民一人ひとりに自らの力を信じることを促した。この発言は、民主主義と社会的流動性を支える精神的基盤を明示している。
現代においてもこのメッセージは極めて重要である。たとえば、社会的格差や政治的不信が広がる中で、オバマのこの発言は、希望を持ち、自ら行動する個人こそが社会を変える原動力であるという普遍的な教訓を力強く伝えており、アメリカンドリームの現代的意義を鮮やかに示している。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?