「一般的に、男性は世界中で大いに尊敬されています。ならば、女性にもその分け前があっていいのではないでしょうか。兵士や戦争の英雄は称えられ、記念され、探検家は不朽の名声を得て、殉教者は敬われます。でも、どれほどの人が女性のことを同じく兵士だと見なしているでしょうか」

アンネ・フランクの名言・格言・警句(画像はイメージです)
アンネ・フランクの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1929年6月12日~1945年2月頃
  • ドイツ出身(後にオランダに亡命)
  • 日記作家、ホロコースト犠牲者

英文

“Generally speaking, men are held in great esteem in all parts of the world, so why shouldn’t women have their share? Soldiers and war heroes are honored and commemorated, explorers are granted immortal fame, martyrs are revered, but how many people look upon women too as soldiers?”

日本語訳

「一般的に、男性は世界中で大いに尊敬されています。ならば、女性にもその分け前があっていいのではないでしょうか。兵士や戦争の英雄は称えられ、記念され、探検家は不朽の名声を得て、殉教者は敬われます。でも、どれほどの人が女性のことを同じく兵士だと見なしているでしょうか」

解説

この言葉は、歴史的な名声や尊敬が男性に偏っている現実に対する鋭い問いかけである。アンネ・フランクは、戦争や困難の中で女性たちが果たしてきた役割に対して、社会が正当な評価を与えていないことに疑問を呈している。彼女の視点は、自らもまた極限状態に耐える「兵士」のような存在であることの自覚と誇りから発している。

「how many people look upon women too as soldiers?」という問いは、戦うとは武器を持つことだけではなく、日々の困難に立ち向かう力もまた戦いであるという、価値の再定義を促している。女性が果たす家庭や社会での戦いは、見えにくく、記録にも残りにくいが、それでもなお英雄的であるという主張が込められている。

現代においても、女性の労働、育児、介護、社会活動に対する評価は依然として不十分なことが多い。この名言は、名声や記念碑に残るものだけが偉業ではなく、見えない場所での忍耐と勇気にも等しい敬意を払うべきだという、ジェンダー平等の核心を突く強いメッセージである。

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