「1940年5月以降、楽しい時はほとんどなくなりました。最初に戦争があり、次に降伏、そしてドイツ軍の到来があり、そこからユダヤ人にとっての苦難が始まったのです」

- 1929年6月12日~1945年2月頃
- ドイツ出身(後にオランダに亡命)
- 日記作家、ホロコースト犠牲者
英文
“After May 1940, the good times were few and far between; first there was the war, then the capitulation, and then the arrival of the Germans, which is when the trouble started for the Jews.”
日本語訳
「1940年5月以降、楽しい時はほとんどなくなりました。最初に戦争があり、次に降伏、そしてドイツ軍の到来があり、そこからユダヤ人にとっての苦難が始まったのです」
解説
この言葉は、時代の転換点におけるユダヤ人の苦難の始まりを、個人的な視点から記録している。アンネ・フランクは、この一文で1940年5月のナチス・ドイツによるオランダ侵攻を起点に、戦争と占領が生活を一変させたことを簡潔に語っている。とりわけ「the trouble started for the Jews」という表現には、抑圧の始まりへの明確な自覚が読み取れる。
この発言の背景には、オランダがナチスに占領されたことによる、ユダヤ人への制度的迫害の急激な拡大がある。差別的な法律、財産の没収、移動の制限など、ユダヤ人の生活は日に日に奪われていった。アンネのこの観察は、単なる記録以上に、自由の喪失と差別の構造化に対する証言でもある。
現代においても、社会的少数者が直面する構造的な抑圧や排除は世界各地で問題となっている。この名言は、「いつから何が起きたのか」を記憶し、記録し続けることの重要性を示しており、歴史の教訓を風化させないための言葉として、今も深い意味を持ち続けている。
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