「憎しみもまた、愛と同じように盲目である」
![オスカー・ワイルド](https://note.lv73.net/wp-content/uploads/2024/11/Oscar_Wilde_portrait_by_Napoleon_Sarony_-_albumen-512.webp)
- 1854年10月16日~1900年11月30日
- アイルランド出身
- 作家、詩人、劇作家
- 『ドリアン・グレイの肖像』『真面目が肝心』『サロメ』などの小説、戯曲、詩を執筆し、ウィットに富んだ社会批評とユーモアを通じて、19世紀後半のイギリス文学に大きな影響を与えた
英文
“Hatred is blind, as well as love.”
日本語訳
「憎しみもまた、愛と同じように盲目である」
解説
オスカー・ワイルドはこの名言で、愛と憎しみの共通点として「盲目である」という性質に注目している。愛も憎しみも、どちらも人間の感情を深く支配し、理性的な判断や客観性を失わせるものであるという考えである。愛が相手の欠点を見えなくさせるように、憎しみもまた、相手の良さや客観的な見方を阻害し、偏った見解に陥らせるものである。19世紀末のイギリスにおいて、感情と理性の関係が議論されていた背景があり、ワイルドはこの言葉で、感情の強い影響力に対する洞察を表しているのである。
現代においても、この名言は私たちの感情と判断力の関係について考えさせる。愛や憎しみによって、相手や物事に対して公平さを欠く判断が下されることが多く、時には事実を見誤ることさえある。たとえば、強い愛情や憎悪に駆られると、相手の実際の姿を冷静に見ることができなくなり、偏見や誤解が生じることがある。ワイルドの言葉は、感情がもたらす盲目性を意識し、自分の感情に流されることなく、バランスを保つことの重要性を教えているのである。
また、この名言は、人間の感情の持つ二面性とその力についても触れている。愛も憎しみも人間の深い感情であり、それがもたらす影響は時に共通しており、私たちの判断や行動に大きな影響を与える。ワイルドはこの言葉を通じて、感情に支配されることなく、自らの感情を冷静に見つめることが、真の理解や成熟へとつながることを示唆しているのである。
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