「悪人にとっては、すべてが口実となる」
![ヴォルテール](https://note.lv73.net/wp-content/uploads/2024/11/Atelier_de_Nicolas_de_Largilliere_portrait_de_Voltaire_detail_musee_Carnavalet_-002-512.webp)
- 1694年11月21日~1778年5月30日
- フランス出身
- 哲学者、文学者、歴史家
- 『歴史哲学』、『寛容論』、『哲学辞典』、『哲学書簡』、『オイディプス』、『カンディード』などの多数執筆し、啓蒙思想の先駆者として知られる
英文
“To the wicked, everything serves as pretext.”
日本語訳
「悪人にとっては、すべてが口実となる」
解説
ヴォルテールは、悪意のある人間が自分の行為を正当化するために、どんな些細な事柄でも利用することを指摘している。この名言には、悪意ある人は何かの出来事や状況を口実として、自分の利益や不正な行為を正当化するために利用するという洞察が込められている。悪人にとっては、どんな理由でも自分を正当化する材料となり得るため、正当な理由に見えても、それが本当の動機であるとは限らない。ヴォルテールは、人の行動や言い訳が必ずしもその人の意図を正しく反映しているわけではないことを暗に示している。
現代においても、この言葉は、自己正当化や言い訳の危険性についての警告として解釈される。たとえば、不正行為やエゴイズムを行う人が、環境や他人の行動を口実にして責任を逃れようとすることがある。政治やビジネスの世界でも、何かしらの「正当な理由」を掲げて自己利益を追求し、本当の意図を隠すケースが見られる。ヴォルテールの言葉は、口実に惑わされずに行動の背後にある真意を見極めることの重要性を教えている。
この名言は、表面上の口実に惑わされず、人の行動や言葉の裏にある本質を見抜くことの大切さを示している。他者の意図や動機を理解するためには、口実ではなく、行動の背後にある本来の目的を見つける姿勢が重要である。ヴォルテールの言葉は、言い訳や口実に隠された意図を理解し、判断する力の必要性を強調している。
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