「もしやめていれば自分がラテン語の教授になっていたというのなら、とっくに自殺していたことだろう、と言わせてほしい」

- 1885年10月30日~1972年11月1日(87歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 詩人、批評家、翻訳家
英文
“Allow me to say that I would long since have committed suicide had desisting made me a professor of Latin.”
日本語訳
「もしやめていれば自分がラテン語の教授になっていたというのなら、とっくに自殺していたことだろう、と言わせてほしい」
出典
出典不詳(編集中)
解説
この言葉は、エズラ・パウンドの学問的安定よりも芸術的挑戦を選ぶ強い姿勢を示している。彼は詩人・批評家として活動しながら、安定した学究生活を送る道もあり得たが、それは自身にとって精神的死を意味するものであった。ここでの「ラテン語教授」という表現は、安定した地位と引き換えに創造性を失う人生を象徴している。
背景には、20世紀初頭の文学界でのパウンドの立ち位置がある。彼は詩の革新を目指し、伝統と前衛の間で格闘していたが、その姿勢は学問的・制度的な安定を拒否するものであった。この発言は、自身の選んだ生き方に対する皮肉と誇りを込めたものといえる。
現代においても、この言葉は示唆的である。安定した職業や地位を得ることは多くの人にとって目標だが、創造的な情熱を犠牲にしてまで安定を選ぶことが必ずしも幸福ではない。パウンドのこの警句は、芸術家や創造者にとって、安定よりも自由と創造性を選ぶ覚悟の大切さを教えているのである。
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