「我々はアメリカで起こった出来事に恐怖を感じ、この予期せぬ大惨事と新たな世界大戦に苦しむアメリカ国民に哀悼の意を表する」

カダフィ大佐(画像はイメージです)
  • 1942年6月7日~2011年10月20日(69歳没)
  • リビア出身
  • 軍人、政治家、革命指導者、リビア国家元首

英文

”We have been terrorised by what happened in America and we express our condolences to the American people who suffered from this unexpected catastrophe and a new world war.”

日本語訳

「我々はアメリカで起こった出来事に恐怖を感じ、この予期せぬ大惨事と新たな世界大戦に苦しむアメリカ国民に哀悼の意を表する」

解説

この言葉は、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件に関連して発せられたものである。事件直後、多くの国々が哀悼と連帯を表明する中で、カッザーフィーもまたアメリカ国民に対する哀悼の意を示した。特に「新たな世界大戦」という表現は、この攻撃が単なる一事件にとどまらず、国際秩序全体に衝撃を与える可能性を示唆している。

この発言の重要な点は、反米的立場を取っていたカッザーフィーですら、この攻撃を非難し、犠牲者に哀悼を示したという事実である。これは国際社会におけるテロリズムの絶対的な拒否を示す一例であり、同時に自らの体制を国際的に正当化しようとする意図もあったと考えられる。

現代的視点から見れば、この言葉はテロが国家間関係を超えて人類全体の脅威となることを象徴している。どの国家も安全ではなく、事件は世界的な「対テロ戦争」へとつながった。したがって、この発言は単なる同情の表明にとどまらず、国際政治の新時代を告げる一つの歴史的証言と位置づけられるのである。

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