「第七の名が第五の名と同じであるとき、大いなる破滅の行為の周期が訪れる。そのとき、第三のさらに大いなる者、戦を好む異邦の者がパリを奪い、プロヴァンスもそれを救えないであろう」

- 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
- フランス出身
- 医師、占星術師、詩人
英文
”It is the circuit of the great ruinous deed when the name of the seventh is that of the fifth; when the third, even greater, the warlike stranger will take Paris, nor will Provence save her.”
日本語訳
「第七の名が第五の名と同じであるとき、大いなる破滅の行為の周期が訪れる。そのとき、第三のさらに大いなる者、戦を好む異邦の者がパリを奪い、プロヴァンスもそれを救えないであろう」
解説
この句は象徴的な数詞表現と王位継承の暗示を用いた難解な予言である。「第七の名が第五の名と同じ」とは、歴代のフランス王の名が繰り返されることを示していると解釈される。フランス王家ではルイやシャルルといった名が度々用いられたため、この表現は特定の王の治世を暗示していると考えられる。
「第三のさらに大いなる者、戦を好む異邦の者がパリを奪う」という部分は、フランスが外敵によって占領される事態を示すとされる。歴史的には、百年戦争におけるイングランド軍の占領や、後世にはナポレオン戦争やドイツ軍のパリ占領と結び付けられてきた。また「プロヴァンスも救えない」という一節は、フランス南部の地方権力すらも抗し得ない事態を強調している。
現代的に解釈すれば、この予言は権力継承の循環と外敵侵入による国家的危機を象徴するものである。ノストラダムスは数と名を用いた暗号的な表現によって未来の王権と戦乱を語った。これは特定の事件を予告するというより、歴史に繰り返される権力の不安定さと外的脅威の必然性を示す寓話的な警句とみなすことができる。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?