「大地震は5月に起こるであろう。土星は山羊座にあり、木星と水星は牡牛座にあり、金星もまた蟹座にあり、火星は零度にある」

ノストラダムス(画像はイメージです)
ノストラダムス(画像はイメージです)
  • 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
  • フランス出身
  • 医師、占星術師、詩人

英文

”The great earthquake shall be in the month of May; Saturn, Capricorn, Jupiter, Mercury in Taurus; Venus, also Cancer, Mars in zero.”

日本語訳

「大地震は5月に起こるであろう。土星は山羊座にあり、木星と水星は牡牛座にあり、金星もまた蟹座にあり、火星は零度にある」

解説

この句は天体の配置と地震の予兆を結びつける典型的なノストラダムスの予言である。彼は占星術師でもあり、惑星の位置関係が地上の出来事に大きな影響を及ぼすと考えていた。「5月の大地震」という具体的な言及は印象的であり、後世において実際の地震災害と結び付けられて解釈されることが多かった。

「土星・木星・水星が牡牛座に集まる」といった惑星配置の描写は、当時の占星術的知識に基づいたものである。特に惑星の会合は不吉の兆候とされ、自然災害や政治的混乱の前触れと解釈された。ここでの「火星は零度にある」という表現は、火星の黄道上での位置を示すもので、新たな周期の始まりに災厄が訪れるという暗示とも読める。

現代においては、惑星の配置と地震との因果関係は科学的に証明されていない。しかし、この予言は当時の人々が宇宙と地上の出来事を密接に関連づけて理解していたことを示している。今日的には、これは自然災害に対する畏怖と、天体の動きに意味を見出そうとする人間の普遍的心理の表れと解釈できる。

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