「溢れるものこそ美である」

- 1757年11月28日~1827年8月12日(69歳没)
- イギリス出身
- 詩人、画家、銅版画職人、神秘主義思想家
英文
”Exuberance is beauty.”
日本語訳
「溢れるものこそ美である」
解説
この言葉は、生命力や情熱のあふれる姿そのものが美であるというブレイクの美学を端的に表している。彼にとって美は形式的な均整や静的な調和にあるのではなく、力強さ・豊かさ・熱情が外にあふれ出る状態に宿るものであった。抑制よりも解放、秩序よりも生命の奔放さこそが、真の美を生み出すという逆説的真理がここに示されている。
この思想は、当時の芸術観や道徳観に対する挑戦として理解できる。18世紀末から19世紀初頭のイギリス社会では、節度や理性が美徳とされたが、ブレイクはそれを批判し、想像力と情熱の解放こそが芸術と人間の本質と考えた。彼の詩や版画には、自然や人間の生命力があふれ出るような象徴的表現が多く見られ、この信念が実践されている。
現代においても、この名言は力強い意味を持つ。芸術だけでなく、人生においても、抑え込まれた表現よりも、あふれる喜びや情熱が人を魅了する。音楽やスポーツ、創作活動などにおいて、全身全霊で表現される姿に人は美を感じる。ブレイクの言葉は、内なる力を解放し、豊かさを隠さずに示すことが真の美であると教えている。
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