「奴は死んだのか? 生け捕りにできなかったのが残念だ!」

- 1878年12月18日~1953年3月5日
- グルジア(ジョージア)出身
- ソ連共産党書記長(最高指導者)、ソ連邦大元帥
英文
“So the bastard’s dead? Too bad we didn’t capture him alive!”
日本語訳
「奴は死んだのか? 生け捕りにできなかったのが残念だ!」
解説
この言葉は、1945年4月、アドルフ・ヒトラーの自殺の報を受けた際のスターリンの反応として、ゲオルギー・ジューコフ元帥の回想録『ジューコフ元帥回想録』に記録されている。スターリンはこの短い言葉で、ヒトラーに対する軽蔑(”bastard”)とともに、生け捕りにして裁判にかけることができなかった無念さを表している。
この発言には、単なる個人的感情以上の政治的意味があった可能性が高い。もしヒトラーを生け捕りにできれば、ニュルンベルク裁判のような国際法廷でナチスの犯罪を立証し、ソ連の戦争正当性を一層強化する機会となったはずである。また、公開裁判を通じて、ナチス支持者や残存勢力に心理的打撃を与える狙いもあっただろう。
現代的視点から見ても、この発言は戦争指導者が敵の死にどう反応するかを示す興味深い事例である。一見すると感情的な言葉だが、その背後には戦争終結後の政治戦略や歴史的記録の構築といった冷静な計算が潜んでいることがうかがえる。
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