「この結論に至る――もはや退却は終わりにしなければならない。一歩たりとも退くな! これこそが、今や我々の主要なスローガンでなければならない」

- 1878年12月18日~1953年3月5日
- グルジア(ジョージア)出身
- ソ連共産党書記長(最高指導者)、ソ連邦大元帥
英文
“This leads to the conclusion, it is time to finish retreating. Not one step back! Such should now be our main slogan.”
日本語訳
「この結論に至る――もはや退却は終わりにしなければならない。一歩たりとも退くな! これこそが、今や我々の主要なスローガンでなければならない」
解説
この言葉は、戦況が厳しくなった時期における軍の士気を鼓舞するための強い決意表明である。スターリンはここで、ソ連軍の無秩序な後退を断ち切り、防衛戦を徹底する必要性を訴えており、「一歩たりとも退くな!(Not one step back!)」という言葉は、命令第227号として知られる歴史的な軍事指令の核心をなすスローガンとなった。
この命令は1942年、スターリングラード攻防戦を前に出されたもので、退却兵への厳罰(時には銃殺)や懲罰部隊の創設などを伴っていた。勝利のためには個々の命よりも戦線の維持が優先されるという、厳格かつ冷酷な戦時統治の思想が反映されている。同時にこの言葉は、国土防衛と祖国への忠誠を鼓舞する精神的支柱としても機能した。
現代においてこの発言は、絶対に譲れない局面での決意や覚悟を象徴する表現として引用されることがある。ただし、その背後にある強制と犠牲の論理も忘れてはならず、リーダーの言葉がいかに現実の行動と運命を左右しうるかを示す、極めて重みのある歴史的発言である。
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