「皆さまからいただいた親切と愛情が、私の人生の中で最も困難な時期を支えてくれました。そして常に、皆さまの愛と温もりがその旅路を和らげてくれたのです」
- 1961年7月1日～1997年8月31日
- イギリス出身
- ウェールズ公妃、チャールズ皇太子の元妻、人道活動家
英文
“The kindness and affection from the public have carried me through some of the most difficult periods, and always your love and affection have eased the journey.”
日本語訳
「皆さまからいただいた親切と愛情が、私の人生の中で最も困難な時期を支えてくれました。そして常に、皆さまの愛と温もりがその旅路を和らげてくれたのです」
解説
この言葉は、公人として数々の試練に晒されながらも、人々の支えによって心を保ち続けたダイアナの感謝の念と率直な思いを表している。王室の一員としての義務と注目、私生活での孤独や困難に直面する中で、無名の人々の温かいまなざしや手紙、声援が彼女の心の支えとなった。この言葉には、愛されることの力と、支え合う人間関係の尊さが静かに込められている。
ダイアナは一方で王室という象徴的な存在でありながら、もう一方では感情をあらわにする一人の女性として国民の共感を得ていた。彼女はその期待と信頼を受け止め、慈善活動や被災地訪問などを通じて愛情を与えるだけでなく、受け取る側でもあったことを認めている。それゆえにこの言葉は、単なる感謝ではなく、人と人との愛情の循環を肯定する深い人間的告白でもある。
現代社会では、公人や著名人が支えられる側にあることが忘れられがちである。しかしこの名言は、どれほど注目を集める存在であっても、心の奥底で必要としているのは他者からの優しさと共感であるという普遍的な真実を伝えている。愛を与え、また受け取ることによって人は強くなれるという希望を、この言葉は私たちに教えてくれる。
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