「HIVに感染しているからといって、その人が危険になるわけではありません。だから、彼らと握手をし、ハグをしてあげてください。天が知っているほど、彼らはそれを必要としているのです」

- 1961年7月1日~1997年8月31日
- イギリス出身
- ウェールズ公妃、チャールズ皇太子の元妻、人道活動家
英文
“HIV does not make people dangerous to know, so you can shake their hands and give them a hug: Heaven knows they need it.”
日本語訳
「HIVに感染しているからといって、その人が危険になるわけではありません。だから、彼らと握手をし、ハグをしてあげてください。天が知っているほど、彼らはそれを必要としているのです」
解説
この言葉は、HIV/AIDSに対する偏見と恐怖に正面から立ち向かったダイアナの勇気と共感の姿勢を象徴するものである。1980年代から1990年代にかけて、HIV感染者に対する誤解と差別は非常に根深く、多くの人が触れることすら避ける風潮があった。そんな中で、ダイアナは感染者と直接触れ合い、「病気ではなく人間を見るべきだ」という強いメッセージを発信した。
この発言は単なる言葉だけではなく、実際にHIV感染者と握手や抱擁をするという具体的な行動とともに発された。王室の人間がそうした行為を公の場で行うことは、当時としては極めて異例であり、社会的インパクトは絶大であった。この言葉には、恐怖や偏見を取り払うには、まず理解と愛をもって接することが必要だという普遍的な真理が込められている。
現代においても、病気や障害、社会的マイノリティに対する偏見は完全には消えていない。この名言は、恐れではなく共感で接することの大切さを思い出させる。そして、「相手がどれほどその優しさを必要としているか」—それを想像し、実行に移すことこそが、真の人間的な行動であると静かに語っている。
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