「悲しみは、愛に対して私たちが支払う代償です」

- 1926年4月21日~2022年9月8日
- イギリス出身
- イギリス女王
英文
“Grief is the price we pay for love.”
日本語訳
「悲しみは、愛に対して私たちが支払う代償です」
解説
この短い言葉は、エリザベス2世が2001年、アメリカ同時多発テロ事件の被害者を悼んで送ったメッセージの中で述べたものとして広く知られている。女王はここで、深い愛情を抱くからこそ、喪失の際に味わう悲しみもまた深いのだという、人間の感情の本質を簡潔に言い表している。
「grief(悲しみ)」と「love(愛)」という対比的な感情を一つの文で結びつけることによって、愛情が深いほど失う痛みも大きくなるという真理が強調されている。そしてそれは、悲しみを否定するのではなく、それが愛の証であることを受け入れる姿勢を示している。このような考え方は、喪失の只中にある人々にとって、癒やしと慰めの言葉となり得る。
この名言は、王室の枠を超えて、人間の普遍的な経験である「別れ」と「記憶」について深く共鳴する力を持つ。個人の悲しみを孤立したものではなく、愛という正当な理由に基づく感情として肯定するこの視点は、現代においてもなお大きな意味を持ち続けている。
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