「神は彼らを、我らの剣にかかる刈り株のようにされた」

- 1599年4月25日~1658年9月3日
- イングランド出身
- 軍人、政治家、清教徒革命の指導者、イングランド共和国の護国卿
英文
“God made them as stubble to our swords.”
日本語訳
「神は彼らを、我らの剣にかかる刈り株のようにされた」
解説
この言葉は、敵の壊滅を神の意志と結びつけた戦勝の宣言である。「stubble(刈り株)」という語は、刈り取られやすい無力な存在を象徴しており、それを「our swords(我らの剣)」が容易く打ち倒したことに、神の加護と正義の力を見ているのである。ここには、軍事的勝利を宗教的正統性によって正当化する思想が強く表れている。
この発言は、1644年のマーストン・ムーアの戦いなど、イングランド内戦の主要な戦闘の後に語られたとされる。クロムウェルは清教徒としての信仰から、戦争そのものを「神の摂理による審判」と捉えていた。勝利は自軍の正しさの証であり、敵が滅ぼされたのは神の意志によるものであるという理解があった。
現代においてこの名言は、宗教と暴力の関係についての警鐘としても読み解くことができる。信仰に基づく行動がしばしば正義とされ、それが他者への攻撃を正当化する危険性があることを示す歴史的証言でもある。神の名のもとに為される破壊の言葉として、この名言は敬虔さと狂信の紙一重の差を物語っている。
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