「ムバラクは自国民を抑圧し、略奪していた。彼はパレスチナ人の敵であり、核保有国として世界第六位のイスラエルの共犯者であり、好戦的なNATOグループと結びついていた」

フィデル・カストロの名言・格言・警句(画像はイメージです)
フィデル・カストロの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1926年8月13日~2016年11月25日
  • キューバ出身
  • 革命家、政治家、弁護士

英文

“Mubarak was oppressing and pillaging his own people. He was an enemy to the Palestinians and an accomplice of Israel, the sixth nuclear power on the planet, associated with the war-mongering NATO group.”

日本語訳

「ムバラクは自国民を抑圧し、略奪していた。彼はパレスチナ人の敵であり、核保有国として世界第六位のイスラエルの共犯者であり、好戦的なNATOグループと結びついていた」

解説

この言葉は、エジプトの元大統領ホスニー・ムバラクに対するフィデル・カストロの激しい非難を示している。カストロはムバラク政権を、アメリカやイスラエルと結託し、自国民の権利を踏みにじり、パレスチナ問題においても抑圧的立場に立った体制と見なしていた。この発言には、反帝国主義・反シオニズム・反NATOというカストロの一貫した国際政治的立場が色濃く表れている。

「抑圧と略奪」は、ムバラク政権下での貧富の格差や警察国家化、汚職の蔓延を指すものであり、カストロはそれを外部の大国と手を結んで行われた構造的搾取の一環ととらえた。また、イスラエルを「第六の核保有国」とし、「NATOと結びつく好戦国家」と描写することで、中東における権力バランスの危険性と、それに協力するムバラク政権の責任を強調している。

現代においてもこの発言は、独裁体制と国際的軍事同盟の連携、そしてそれによる人権侵害や地域不安定化への批判として読むことができる。カストロのこの言葉は、国家の正統性はその内政だけでなく、国際連帯と人道的立場によっても測られるべきだという信念に基づいており、主権者である民衆の視点から歴史を評価すべきだという強い警鐘でもある

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