「アメリカに間違いがあるとしても、それを正せないほど、国民の信念、自由への愛、知性、そして活力が欠けているわけではない」

ドワイト・D・アイゼンハワーの名言
ドワイト・D・アイゼンハワーの名言
  • アメリカ合衆国出身
  • 軍人、政治家、第34代アメリカ合衆国大統領
  • 第二次世界大戦中に連合国軍の最高司令官としてヨーロッパ戦線を指揮し、ノルマンディー上陸作戦を成功に導いた。大統領としては冷戦下の安定と経済成長を推進し、州間高速道路網の建設や公民権運動初期への対応でも知られている。

英文

“There is nothing wrong with America that faith, love of freedom, intelligence, and energy of her citizens cannot cure.”

日本語訳

「アメリカに間違いがあるとしても、それを正せないほど、国民の信念、自由への愛、知性、そして活力が欠けているわけではない」

解説

この言葉には、アメリカの問題はアメリカ国民自身の力で克服できるという強い信念が込められている。アイゼンハワーは、民主主義の根幹は国民一人ひとりの資質に支えられていると考えており、国家の制度や政策の欠陥があったとしても、それを修正し立て直すのは常に市民の力であるという前向きな理念を示している。

1950年代のアメリカは、経済的繁栄を迎える一方で、冷戦の緊張、国内の人種差別問題、政治的分断といった深刻な課題を抱えていた。アイゼンハワーはそうした状況下で、悲観的な見方に陥ることなく、建設的な国民精神に希望を託した。ここで挙げられている「信念」「自由への愛」「知性」「活力」は、アメリカ建国以来の理想を象徴する言葉であり、どの時代にも通じる普遍的な価値観である。

現代社会においても、この言葉は示唆に富む。社会的な分断、制度的不平等、政治への不信感といった課題に直面する中で、国を良くする力は依然として国民の中にあるというメッセージは重みを増している。システムへの依存ではなく、個々人の倫理と努力にこそ未来の可能性が宿るという信念が、この名言には力強く表れている。

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