「多くの薬草や木々があり、それらがヨーロッパで染料や薬として非常に価値があると信じている。しかし、それを知らないことが私に大きな悲しみをもたらす。この岬に到着したとき、木々や花々の香りがとても心地よく、それは世界で最も素晴らしいものに思えた」

クリストファー・コロンブス
クリストファー・コロンブスの名言
  • 1451年8月25日から10月31日~1506年5月20日
  • ジェノヴァ共和国(現イタリア)出身
  • 探検家、航海者
  • 1492年の航海でアメリカ大陸への到達を果たし、「新世界」の発見者として知られている

英文

“I believe that there are many herbs and many trees that are worth much in Europe for dyes and for medicines; but I do not know, and this causes me great sorrow. Arriving at this cape, I found the smell of the trees and flowers so delicious that it seemed the pleasantest thing in the world”

日本語訳

「多くの薬草や木々があり、それらがヨーロッパで染料や薬として非常に価値があると信じている。しかし、それを知らないことが私に大きな悲しみをもたらす。この岬に到着したとき、木々や花々の香りがとても心地よく、それは世界で最も素晴らしいものに思えた」

解説

この言葉は、クリストファー・コロンブスが新大陸の自然に触れ、その豊かさに驚嘆しつつも、自分の知識不足に対する無力感を述べたものとして注目される。「薬草」や「染料」への言及は、自然の資源が経済的価値や実用的な用途を持つと考えられていたことを反映している。同時に、「知らないことが悲しい」という表現は、未知の自然に対する敬意と、それを十分に理解できない自らの限界への嘆きを感じさせる。

コロンブスの時代、自然科学はまだ初期段階にあり、新たに発見された植物の多くはその用途が不明であった。しかし、ヨーロッパ社会は薬草や染料の商業的可能性に大きな関心を寄せており、新大陸から持ち帰られた植物が後に大きな経済的影響を与えたことは歴史が証明している。コロンブスのこの記述は、未知の資源を求める探求の重要性と、その過程での挫折を象徴している。

現代において、この名言は自然の価値とその多様性を改めて考えるきっかけとなる。地球上の多くの植物や生物がまだ十分に研究されておらず、それらの可能性を見逃すことがいかに惜しいかを思い起こさせる。例えば、薬学や環境保護の分野では、生物多様性が新たな発見の鍵として注目されている。この言葉は、自然への探求心と謙虚さを忘れずに、その価値を見出し続ける努力を促すメッセージとしても解釈できる。

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