「これらの人々は武器の扱いに非常に不慣れである……50人もいれば、彼ら全員を従わせ、望むことすべてをさせることができる」
- 1451年8月25日から10月31日~1506年5月20日
- ジェノヴァ共和国(現イタリア)出身
- 探検家、航海者
- 1492年の航海でアメリカ大陸への到達を果たし、「新世界」の発見者として知られている
英文
“These people are very unskilled in arms… with 50 men they could all be subjected and made to do all that one wished”
日本語訳
「これらの人々は武器の扱いに非常に不慣れである……50人もいれば、彼ら全員を従わせ、望むことすべてをさせることができる」
解説
この言葉は、クリストファー・コロンブスが新大陸の先住民に対して持っていた態度を表したものである。「武器に不慣れ」という記述は、先住民が戦闘技術やヨーロッパの軍事的優越性に対抗できないと考えられていたことを示している。また、「従わせ、望むことをさせる」という表現から、コロンブスが先住民を労働力や資源の一部として捉えていた意図が読み取れる。
コロンブスの時代、ヨーロッパ列強は新大陸の住民をキリスト教化し、自国の利益のために利用することを正当化していた。この発言は、彼の探検が単なる地理的発見ではなく、植民地主義の始まりを象徴するものである。また、50人という具体的な数字の提示は、コロンブスが計画的に支配を構想していたことを示唆している。
現代において、この言葉は支配と搾取を正当化する植民地主義の象徴として批判的に引用されることが多い。異文化や異なる社会に対する一方的な優越意識が、いかに大きな不平等と悲劇を生み出したかを考える契機となる。例えば、先住民の権利を巡る現代の国際的な議論は、過去のこうした不均衡を反省し、修復しようとする動きの一環である。この名言は、歴史の教訓を踏まえ、現代社会が平等と尊重をいかに実現すべきかを問いかけている。
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