「習慣的な思考がそのまま心の性格となる。魂は思考によって染められるからだ」

マルクス・アウレリウス
マルクス・アウレリウスの名言
  • 121年4月26日~180年3月17日
  • ローマ帝国
  • ローマ皇帝
  • ストア派哲学の影響を受け、また『自省録』を著し、哲学的指導者として理想的な統治を実践し、後に五賢帝と評された

英文

“Such as are your habitual thoughts, such also will be the character of your mind; for the soul is dyed by the thoughts”

日本語訳

「習慣的な思考がそのまま心の性格となる。魂は思考によって染められるからだ」

解説

この名言は、日々の思考習慣が人格や心の在り方に深く影響を与えることを示している。マルクス・アウレリウスは、自分の内面を律することの重要性を説いたストア哲学の思想家であり、この言葉もその哲学の一端を担っている。人間の精神や魂は、考え続ける内容によって形作られ、やがてそれがその人の生き方や行動に表れるという真理を指摘している。

特に「魂は思考によって染められる」という比喩は、内面的な思考が心の色彩を決定づけることを表している。否定的な考えに染まれば悲観的で閉鎖的な心となり、前向きな考えに満たされれば明るく開放的な人格が形成されるという洞察が含まれている。ストア哲学の視点では、自分のコントロールが及ぶ「思考」を意識的に選び取ることで、理性的かつ美徳に満ちた生き方を実現できると考えられている。

この名言は、現代社会における心理学的な知見とも一致している。例えば、ポジティブ心理学では、日常的な思考や態度が幸福感や健康に直接影響を及ぼすとされている。また、否定的な思考に囚われがちな現代人に対し、習慣的にポジティブで建設的な思考を意識することが、より豊かな人生を送るための実践的な助言となるだろう。自己の内面を観察し、必要なら意識的に思考を改善するという教訓が、この言葉には込められている。

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