「『ライオン』はすべて、雪の森で傘と荷物を持ったフォーンの絵から始まった。この絵は私が16歳の頃から頭の中にあった。そしてある日、40歳頃になって、こう思ったのだ。『これを元に物語を作ってみよう』と」

C・S・ルイス
C・S・ルイスの名言

画像のクレジット表示:Aronsyne,”Lewis, age 48″,CC BY-SA 4.0,C.S.-Lewis – C. S. Lewis – Simple English Wikipedia, the free encyclopedia

  • 1898年11月29日~1963年11月22日
  • アイルランド出身
  • 作家、学者
  • 『ナルニア国物語』シリーズや『キリスト教の詩学』など、多くの著作を通じてファンタジー文学と宗教思想に大きな影響を与えた

英文

“‘The Lion’ all began with a picture of a faun carrying an umbrella and parcels in a snowy wood. This picture had been in my mind since I was about sixteen. Then one day, when I was about forty, I said to myself, ‘Let’s try to make a story about it.'”

日本語訳

「『ライオン』はすべて、雪の森で傘と荷物を持ったフォーンの絵から始まった。この絵は私が16歳の頃から頭の中にあった。そしてある日、40歳頃になって、こう思ったのだ。『これを元に物語を作ってみよう』と」

解説

この名言は、C・S・ルイスが『ナルニア国物語』シリーズ第1作『ライオンと魔女』の着想について述べた言葉である。彼は、少年時代に思い描いた幻想的なイメージが長い年月を経て物語に発展したことを語っている。この一節は、創作のインスピレーションがどのように形を成し、物語となるかの過程を垣間見せている。

ルイスが語る「雪の森で傘と荷物を持ったフォーン」というイメージは、創作のきっかけが必ずしも理論的な構想ではなく、心に浮かんだ単純なビジョンから始まることを示している。また、彼がこのアイデアを何十年も温め、成熟した視点から物語として形作った点は、インスピレーションの持続力と作家の忍耐を象徴している。

この言葉は、創作活動を行う人々にとって重要な教訓を含んでいる。現代のクリエイティブな分野においても、アイデアは必ずしもすぐに実現されるわけではないが、直感や幼少期の記憶が長い時間を経て作品に結実する可能性を示している。ルイスのこの体験は、どんな些細なビジョンでも大切にし、それを育てることの価値を教えている。

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