「私は日々の生活の中で、母上が私の地位のためにどれほど尽力してくださったかをますます実感しています。私は母の娘たちの中で最年少でしたが、長女のように扱ってくださいました。そのため、私の心は深い感謝の念で満たされています」
- 1755年11月2日~1793年10月16日
- 神聖ローマ帝国オーストリア公国出身
- 王妃
- ファッションや文化に影響を与え、宮廷生活の華やかさを象徴した
英文
“I feel more and more, every day of my life, how much my dear mamma has done for my establishment. I was the youngest of all her daughters, and she has treated me as if I were the eldest, so that my whole soul is filled with the most tender gratitude.”
日本語訳
「私は日々の生活の中で、母上が私の地位のためにどれほど尽力してくださったかをますます実感しています。私は母の娘たちの中で最年少でしたが、長女のように扱ってくださいました。そのため、私の心は深い感謝の念で満たされています」
解説
この発言は、マリー・アントワネットが母親であるマリア・テレジアへの感謝の気持ちを表明したものとされる。マリア・テレジアは、オーストリア・ハプスブルク家の皇女であるマリー・アントワネットをフランス王太子に嫁がせることで、ハプスブルク家とフランス王室の同盟を強化しようとした。その過程で、母親として娘に最大限の配慮を行いながらも、政治的な使命を果たしたといえる。
この言葉からは、マリー・アントワネットが母親の愛情と努力に気づき、深い感謝を抱いていることがうかがえる。特に、「長女のように扱われた」という表現は、彼女が重要な役割を担っていることへの責任感と、その裏にある母親の期待を感じていたことを示している。マリア・テレジアは、16人の子供を持つ多忙な母親でありながら、個々の子供に配慮し、特にマリー・アントワネットに多くの助言を与えた。
現代において、この発言は、親の努力に気づき、それに感謝することの重要性を教えている。親子関係の中で、特に若い頃は気づきにくい親の献身も、大人になるにつれて徐々に実感されるものである。この言葉は、親への感謝の気持ちを抱くことの価値を伝える普遍的なメッセージとして受け取ることができる。
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