「私は事実を観察し、それから結論を導き出す一種の機械のようになってしまった」
![チャールズ・ダーウィン](https://note.lv73.net/wp-content/uploads/2024/11/Charles_Darwin_portrait-512.webp)
- 1809年2月12日~1882年4月19日
- イングランド(イギリス)出身
- 自然学者、地質学者、生物学者
- 『種の起源』を著し、進化論と自然選択説を提唱した
英文
“I am turned into a sort of machine for observing facts and grinding out conclusions”
日本語訳
「私は事実を観察し、それから結論を導き出す一種の機械のようになってしまった」
解説
ダーウィンはこの言葉で、自身の科学的探求の過程が機械的で非情なものに感じられるようになったことを述べている。彼は膨大な観察と分析を通じて進化論を構築したが、その過程では感情や個人的な関心が二次的なものとなり、科学的手法が第一となった。これにより、彼自身がまるで思考や感情を排除した分析装置のように感じたのかもしれない。
この言葉は、科学的探求の本質を浮き彫りにするものである。科学は事実を観察し、それらを論理的に関連付けて結論を導く作業で成り立っているが、その冷徹な性質が時に人間的な感情や創造性を犠牲にする可能性があることも示唆している。
一方で、この表現は、科学者の努力と献身の象徴ともいえる。ダーウィンが進化論の基盤を築くために費やした膨大な時間と労力が、この「機械のような」自己認識に繋がったと言える。彼の言葉は、科学者が感情と理性の間でどのようにバランスを取り、冷静な観察と熱い探究心を両立させるべきかを考えるきっかけを提供している。
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