「繁栄の中では良心の呵責は眠り、逆境の中で苦い意識として目を覚ます」

ジャン=ジャック・ルソー
ジャン=ジャック・ルソーの名言
  • 1712年6月28日~1778年7月2日
  • ジュネーヴ出身
  • 哲学者、政治哲学者、作家、作曲家
  • 『社会契約論』で人民主権を提唱し、フランス革命や近代民主主義に影響を与えた

英文

“Remorse sleeps during prosperity but awakes bitter consciousness during adversity”

日本語訳

「繁栄の中では良心の呵責は眠り、逆境の中で苦い意識として目を覚ます」

解説

この言葉は、良心の呵責と逆境の関係についての洞察を示している。ルソーは、人生が順調で物事が思い通りに進んでいるときには、過去の過ちや後悔が意識されにくく、まるで眠っているかのように感じられると述べている。しかし、逆境に陥り困難な状況に直面したとき、忘れていた良心の呵責が蘇り、自己反省や罪悪感が強まる。このような現象は、成功の中で隠れていた内なる葛藤が、苦境において顕在化することを示唆している。

現代においても、成功しているときには自分の行動を深く省みることが少なく、失敗や困難に直面したときに過去の行為に対する反省や後悔が湧き上がることが多い。ルソーのこの言葉は、状況に左右されずに自己を見つめ続ける大切さを教えており、物事がうまくいっている時でも謙虚な心で内省することの重要性を示している。

さらに、この名言は、逆境がもたらす内面的な成長の機会についても触れている。逆境において目覚める良心の呵責や自己反省は、自己改善のきっかけとなり、精神的な成長へとつながる。この言葉は、繁栄と成功に溺れず、常に自分の行動とその影響を見つめ直す姿勢を持つことの意義を強調している。

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